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大糸線全線の車窓展望をご紹介いたします。
松本駅6番線ホームは仲間外れのホームだ。なぜだか、松本電鉄とともに隅に追いやられている。
7:42AM出発。この電車は信濃大町止まり。川を渡る。民家の間をゆっくり進むと、すぐに北松本。この駅は工事中。<立体交差で渋滞解消>と看板にある。
右手に小さな丘。電車は常念に向かって進む(筈)。右手の丘が広がって近づいてきた。島内。ここと、次の島高松には「開場記念碑」がある。
高速道路をくぐる。電車は松本平を横切るように進む。田畑が多くなる。島高松。天気が良ければ左手は乗鞍。この駅の記念碑は電車から見える。徐々にカーブ。大きな川を渡る。梓川。渡り終わったところが梓橋。松本平は広々としている。
左前方に常念が見える。田畑の間を進む。次の駅は一日市場。ひといちば、と読む。電車の待ち合わせがあるようだ。9分停車。
ここから穂高までの5駅間で、常念はくるくると姿を変える。大糸線車窓の名物の一つ。必見。
カーブ。ここはしばらく常念に見入る。
中萱。右手正面は芥子望主山。右前方は光城山。
カーブして県道をくぐると、すぐに豊科。右手にSONYの看板の工場(ソニーデジタルプロダクツ)。柏矢町。このあたり、人の乗降がある。雨はみぞれに変わった。
常念の右から手前の山がかぶってきた。三角台形のきれいな形の山は有明山。穂高。
左に禄山美術館。川を渡る。涸れ川かと思ったら立派な川。ワサビ漬けの看板。大王ワサビ園は穂高駅からが近い。
有明。燕岳が近くなる。安曇追分。時間調整で5分停車。
清水岳から伸びる尾根は、安曇沓掛駅あたりまで伸びている。この尾根を越えると大町市になる。そこで景色も大町のそれに変わる。
上り電車が左側に着いて驚く。電車は出発。
変わりばえのしない風景が続く。国道をくぐる。谷はじわじわと確実に狭くなる。
細野。次の駅も近い。北細野。
降っているのは、どう見ても、雪だ。
白い山が奥に見えている。ひときわ高いのは蓮華岳だろうか? 北葛岳?
信濃松川。有明山登山口、とある。
谷はこのあたりでいったんくびれる。ここから先はスキーシーズンは渋滞のメッカだ。
安曇沓掛。完全に雪。
国道は再び線路の右に移る。深く入り込んだ谷が左に見えてくる。扇沢だ。三つ頭の爺ガ岳、双耳峰の鹿島槍、そして五竜。
信濃常盤。地面が白くなった。ここから<雪国>なのだ。次の駅までは遠い。
南大町。右手に昭和電工の工場。国道が再び上を跨ぐ。電車はゆっくりと大町へ。
つぎの電車まで1時間以上ある。大町の上の食堂で食事をとり、大町山岳博物館まで往復して帰ってくる。ついでに和菓子屋で買い物。
雪はやんだようだ。電車は出発。
右手の斜面が迫ってくる。北大町。左側の広々としたい施設は大町市文化会館。
扇沢の谷はそろそろ見納め。左手からぬっと尾根が迫り出してくる。谷はここでくびれる。信濃木崎。
国道が上を跨いでトンネルにはいるが、鉄道は谷あいをゆく。左手に木崎湖が広がる。 稲尾は国道の脇の小さな駅。スキーシーズンは国道はひどい渋滞だろう。
海ノ口。白鳥のみえる海の口駅、と看板に書いてある。駅名より「白鳥」の字の方が大きい。
今年も木崎湖は凍っていなかった。ここが湖尻(?)。谷は再びくびれる。左右の斜面が迫る。谷には国道と鉄道、それに2-3枚の田甫のみ。大きな広場はチェーンの着脱場。いよいよ雪が深くなる。左手に白い道筋が現れる。鹿島槍スキー場だ。梁場駅。ここからは駅はみんなスキー場への入り口だ。
運がよれけば右前方に焼山が見えるはず。
左手の青木湖。青木湖スキー場も見える。ヤナバスキー場前(臨時)駅。
湖水に飛び込むような青木湖スキー場。やがて青木湖の湖尻(?)。ここで谷は本当にせばまる。ここが分水嶺。右前方に白馬の谷が見えてくる。左手に佐野坂スキー場。大きなカーブ。洞門をくぐり、斜面をゆっくり下る。右前方の眺めがここの楽しみだ。
山間の南神城。1997年にこの駅はずいぶん変わった。潅木の林を抜けると白馬の谷が広がる。
ゆっくりと進む。神城。左手は遠見尾根。ごりゅう遠見スキー場。
飯森までは近い。目の前がHakuba47スキー場。平川沿いの谷をへだてて八方尾根。直線を進んで平川をわたり、八方尾根を越える。
いよいよ、白馬三山が現れる。
町並みがにわかに華やぐ。白馬。
スキー客がどっと降りる。
次の信濃森上までは白馬山の見所。
松川をわたる。信濃森上。
目の前が岩茸山。しゃれたコテージが散らばる谷ももう終わり。姫川もここから名前に似合わぬ荒れまくる急流。電車は谷あいを縫う峡谷鉄道へと姿を変える。
今回はここまで。
1997/12 大糸線車中にて
(Jan. 31, 1998)
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