駅からの展望〜マニアックな解説〜


 マニアックな展望の世界へ ようこそ。


 飯田線は望岳鉄道であると申しましたが、全線から南・中央アルプスの山すべてが見えまくる(^^;わけ ではありません。特定の山が見える範囲は 結構限られており、それがまた展望マニアの心を刺激するのです(^^)。


 たとえば、伊那谷から赤石岳が見える範囲は、意外に小さいのですが、 赤石岳が大きく割れた谷間から顔を覗かせる 伊那大島飯島あたりの他にも、 コンピュータ・シミュレーション によれば、赤石岳が前山から顔を覗かせてくれる可能性のある場所はあります。 さて、実際の車窓の景色はどうなのでしょうか(^^)



(1)中央アルプスの展望

 飯田線からの山岳展望の楽しみといえば,まず中央アルプスです。
 中央アルプスは,南アルプスと比べて断然伊那谷に近いですから、 大きく迫り、しかも場所によって見え方も異なります。ちなみに筆者が もっとも好むのは七久保付近からの中央アルプスです。
 伊那大島から駒ヶ根までの区間では、 西側の車窓をじっくり鑑賞しましょう。移り変わっていく山の見え方は、楽しめること請け合いです。

(2)南アルプスの展望

 伊那路での南アルプス展望の主役は仙丈ヶ岳。どこからでも見える という意味では、欠かせません。
 とはいえ、印象で言えば塩見岳も重要な役者です。美しい三角錐。 見える場所が限られることも、印象度を上げているように思います。
 塩見岳が前山から現れる場所は、市田−下平間です。今回作成した ムービーでも、塩見岳の登場場面は力を入れてお見せしています。
 また、微妙なのが聖岳。中央道からはどうということなく見えるこの山、 飯田線から見える場所はほとんどありません。候補は、下島−沢渡付近と 伊那本郷駅付近。見えるとな れば大変貴重です。(でも今のところ筆者は未確認)
 このほか、標高の低い場所からの展望であるため、小河内岳、大沢岳など、 高い山から見るときはあまり目立たない山が、意外なアルペン的風貌を備えていること がわかるといった楽しみもあります。

(3)北アルプス周辺の山

 マニアックな展望の名所、伊那本郷駅からは、 遠く美ヶ原や鉢伏山(たぶん飯田線沿線でここだけでしょう)が見えます。 空の澄み渡った日にはぜひ北の方を気にして見てください。


(Aug. 16, 1996)
(Jan. 25, 1997改訂)
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