飯田線からの山岳展望の楽しみといえば,まず中央アルプスです。
中央アルプスは,南アルプスと比べて断然伊那谷に近いですから、
大きく迫り、しかも場所によって見え方も異なります。ちなみに筆者が
もっとも好むのは七久保付近からの中央アルプスです。
伊那大島から駒ヶ根までの区間では、
西側の車窓をじっくり鑑賞しましょう。移り変わっていく山の見え方は、楽しめること請け合いです。
(2)南アルプスの展望
伊那路での南アルプス展望の主役は仙丈ヶ岳。どこからでも見える
という意味では、欠かせません。
とはいえ、印象で言えば塩見岳も重要な役者です。美しい三角錐。
見える場所が限られることも、印象度を上げているように思います。
塩見岳が前山から現れる場所は、市田−下平間です。今回作成した
ムービーでも、塩見岳の登場場面は力を入れてお見せしています。
また、微妙なのが聖岳。中央道からはどうということなく見えるこの山、
飯田線から見える場所はほとんどありません。候補は、下島−沢渡付近と
伊那本郷駅付近。見えるとな
れば大変貴重です。(でも今のところ筆者は未確認)
このほか、標高の低い場所からの展望であるため、小河内岳、大沢岳など、
高い山から見るときはあまり目立たない山が、意外なアルペン的風貌を備えていること
がわかるといった楽しみもあります。
(3)北アルプス周辺の山
マニアックな展望の名所、伊那本郷駅からは、
遠く美ヶ原や鉢伏山(たぶん飯田線沿線でここだけでしょう)が見えます。
空の澄み渡った日にはぜひ北の方を気にして見てください。
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