マッピングデータのご紹介


さらにリアルな地形表現を楽しむためには、衛星写真や航空写真をマッピング(貼り付け) すると、リアリティがぐ〜んとアップする。さて、マッピングデータとは?


ランドサット

 USGSから刊行されている。 購入は日本でもできるがきわめて高価。一方、データそのものは 利用自由のようにも思えるのだが(よくわからない)。解像度は2種類ある。「TM」 (Thematic Mapper)と 呼ばれるもので、30m程度。7つのチャンネル(光の波長)を持っており、これを組み合わせること によってカラー写真を再現できる。

 〒106 東京都港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル12F
 財団法人 リモート・センシング技術センター 業務部
 TEL 03-5561-9777
 一般に利用できるものとしては、写真化学発売の「SpaceWalk from Landsat」 がある。関東編、関西編が発売されていて、これは購入者は自由な利用可能。 なお、右の画像はSpaceWalk関東編」画像を3D地形データにマッピングしたもの(仙丈ヶ岳)。
 ちなみに、北アルプス部分は未発売で、中央アルプスには雲がかかっている。残念!

空中写真

 国土地理院より刊行されている。 山間部には弱い。


SPOT衛星画像

 フランスSPOT衛星画像を「幾何補正」し、国土地理院の1/25000地形図の範囲で 地図投影座標系の上に作製された衛星画像がCRC研究所から販売されている。解像度約10m。 SPOT衛星画像


Terra Serverほか

 SPIN-2が提供する衛星画像。 解像度2mを誇る。


民間の衛星写真

 民間から打ち上げられる人工衛星から、詳細な(解像度1m〜とか)衛星写真が提供される模様。ただし、 個人で購入できる金額ではないだろうが(?)。
EarthWatch


SPACE-PIX

スペースシャトルから撮影された写真。地上解像度は2km程度が普通で、あまり有望ではない。 WWWページはここ。
例:スペースシャトルから見た駿河湾


気象衛星ノア

 地上解像度は1.5km程度。

 〒102 東京都千代田区麹町4-5 海事センタービル3F
 財団法人 日本気象協会気象情報本部 情報処理部
 TEL 03-3238-0480

太陽系の惑星と衛星

NASA:Planetery Texture Maps
太陽系の全惑星と主要衛星の地表画像データ。解像度はさほどよくない。

宇宙科学研究所惑星画像センター(RPIF-ISAS)


火星の数値モデル

 NASAでは、 火星の数値地図をCD-ROMで 頒布している
 Digital Image Mapという、鳥瞰図のようなもの(1/256゚メッシュ〜解像度約250m) が、一般マニア(って実際いるのか!?)にも興味のあるところ。Digital Image Mapは、インターネット上から実際に見ることができる。
 なお、見るだけなら、VRLI (Virtual Reality Laboratories, Inc.)が発売している Mars ExplorerというCD-ROMソフトで見るのが 圧倒的に便利(解像度は落ちるけど)だろう。


金星の数値モデル

 NASAによる、金星の 解像度75mの数値地図のCD-ROMで の 頒布もスタートしている。
 20年も前に探査が終わった火星と異なり、金星はまだ探査がされたばかりなの で、データの方はあまり整理されていない。しかも大量、まだ刊行途中にも拘わらず CD-ROM126枚組(1995年12月現在)! (でも、$800以下という安さ)。
 解像度の低いものなら、またまた登場 VRLI (Virtual Reality Laboratories, Inc.)が発売している Venus ExplorerというCD-ROMソフトで見るのが便利。
 なお、金星のモザイクマップはここで見られる。


(Jan. 6, 1999)

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1995-1999, 眞田則明