地形データ の紹介

レンダリング・ソフトの価格が安価になるとともに、 データの入手も容易になりつつある。このページを始めた1995年頃と最近とでは 大きく状況が変わった。


国土地理院の数値地図(標高データ)

 国土地理院では、ここ数年、精力的に地図のデジタル化に取り組んでいる。 デジタル地図のうち、地形データとして用いることができる 標高データは、「50mメッシュ(標高)日本I」、 「50mメッシュ(標高)日本II」、「50mメッシュ(標高)日本III」、 「250mメッシュ(標高)日本」の4種類がある (ほかに、1kmメッシュ(標高、平均標高)データが、「250mメッシュ(標高)」に含まれている)。 それぞれ、CDROM1枚で販売されている。
 全国の大手書店で購入する(注文する)か、 日本地図センターにFAXなどで注文して、入手できる。 地形シミュレーションするなら是非とも50mメッシュが欲しい! 250mメッシュは既に日本全国分が完成しており、1kmメッシュ(標高、平均標高)と同梱で販売されている。 CD-ROM版は1枚7,500円。ほかにFD版の分売があり、1枚6,000円で、 値段にあまりに差があるのでCD-ROMの発売を待つのが現実的な選択だろう。 (噴火前の雲仙、といったマニアックなデータもあるが)。 その特長は、なんといっても「さすが」とため息が出る緻密なデータ。
 なお、前述したレンダリングソフトで利用するためには、変換ソフトが必要。 カシミールや数値地図ビューワ以外のソフトで利用するには NIFTY-ServeFYAMAPなどに、変換ソフトや情報が いろいろと揃っているので探してみて欲しい。 Macだったら、Ariesさんの"MapC"でPICTファイルにするのが てっとり早い。作者のAriesさんのwwwページは ここ

関連リンク

数値地図(標高)のデータビューワ(自作Windows95用ソフト,α版)
現在α19版。約2MBあります。


Grand Canyon

USGSの数値地図

アメリカ地質調査所(USGS)が作成したアメリカ国内の数値地図。 地図から必要な部分をクリックしてダウンロードできる のでインターネットからの入手が便利。
データは3秒メッシュ(約80m間隔)でなかなか詳細。利用も自由だ。米国本土と、アラスカ・ハワイが既に入手できる。詳細は USGSのEROSデータセンターで。地理・地形ファンには 興味深いデータが満載だ。
 3秒メッシュよりさらに細かいデータも準備が進んでいる。(1998年、インターネットで 公開された)  それに先だって大学等により一部がインターネットにミラーされたものもある。 部分的だがこちらも便利。
 7.5分DEM(約30mメッシュ)のカリフォルニアのDEMが ここに整理されている。 これはサンディエゴ郡のデータ。視覚的で 美しい。

 ちなみに、4年以上前にインターネットで出回っていた歴史的なデータを見つけたので、 記念にリンクしておきます。 USGSのデータフォーマットが如何に頻繁に変更されたかの証拠、 以上の意味はないけれど。 ここです。(Jan. 6, 1999)


USGSのGTOPO30(DCWDEM)

紀伊半島 アメリカ地質調査所が中心となって作成したGlobal 30 Arc Second Elevation Data Set (旧称デジタル・チャート・オブ・ザ・ワールド標高データ:DCWDEM)。 中身は30秒メッシュ(約1km間隔)のデジタル地形データ で、山の形を描く用途には少々難あり。
詳細は USGSのEROSデータセンターのページで。
 1997年春になって、ほぼ全世界が網羅された。ただし、以前公開されていた、日本・ハイチ・マダガスカル などの島のデータは、それぞれアジア・アフリカなどの広域のデータの中に統合されて入手できなく なってしまった。

 国土地理院のミラーサイト

 ついでながら。
 Bryce2、Vistapro等で読み込んで利用する ための、日本の標高データをここにおいてあります。

 NIFTY-SERVE FYAMAPなどに、以前配布されていた 日本の標高データが保存されています。 NIFTY会員の方はここからどうぞ。


GLOBE

地球物理データセンターの1kmメッシュ地球地図(プロトタイプ)が配布されている。(有償 $225) ホームページはここ。
U.S.G.S.版よりも収録範囲は狭いようだ。1997年初めにVersion0.5がリリースされた。


ついでに、約10km〜(5分)メッシュの地上と海底の標高データが ここにある(無償)
部分的には30秒メッシュの海底地形もある。このほか、数種類のデジタル地形データが入手できる。 on-lineアクセスが可能。

関連リンク

NGDCのデータビューワ(自作WindowsNT用ソフト,α版)
(注)TBASE.BINなどの大容量データ (データファイルサイズが8MB程度を「大容量」と「小容量」の分かれ目と考えて下さい)を読みこむためには、 WindowsNTと大量のメモリ(100MBとか...)が必要です。BMPファイル、JPGファイル、容量の小さい地形データのビューワとしてなら Windows95でも使えます。数値地図(標高)データビューワと統合しました。現在α19版。約2MBあります。

NIMAのDTED

元 米国国防地図庁 (DMA) はURLが.govから.milに変更になって 現在の名称は National Imagery and Mapping Agency (NIMA) (米国 画像地図情報庁)。 1997年(5月?)から Digital Terrain Elevation Data (DTED)を公開している。 これも30秒メッシュの数値地形データで、GLOBEの元になったもの。 データの取り出し方がよくわからないのだが、 拡大していく世界地図を眺めるだけでも楽しめる。


国土地理院が提唱する地球地図

国土地理院などが中心となって提唱している、全地球規模の地図データのパイロット版。 日本国内版 が提供された。


『ASTRO P/G 』

マックのScenery Animatorなどで使うためのデータ集がアップルセンター富山 から刊行されている。白馬、八ヶ岳、能登半島などなど。筆者は槍・穂高が 出たら買うのに、と思っているのですが。 残念ながらショップ販売はしないとのこと。フォーマットはMacのPICTファイル。
問い合わせ先: アップルセンター富山 TEL 0764-23-2235

ほぼ同内容のものが、VISTAPRO地形データ集として、 エー・アイ・ソフト から販売されている。


愛好家が作成した地形データ

Macの各種ソフトで使うための地形データ(個人的に作られたもの) 数種が、作者の好意で公開されている。 利尻山、(後方)羊蹄山、尻別岳などなど。 フォーマットはMacのPICTファイルだ。 入手先は作者のwwwページまたは NIFTY-ServeのFYAMAP 。 作者のAriesさんのwwwページは「 地図・山・3D-CGのページ」。 各種画像、動画も大量にあって愉しい。
 なお、FYAMAPフォーラム や作者であるDAN杉本さんのwwwページには、 CHsystem、カシミール用の地形データ(主に千島列島と北アルプス)が多数登録されている。ファン必見。


フリー数値地図

 国土地理院の数値地図とフォーマット互換の 数値地形データで、日本全国が既に揃っている。中身はパソコン通信の ボランティア十数人が 作成した全国の山の位置と標高のデータをもとに、山の形を円錐状に投影 して作成した、というもの。作者はCHSystemを作り上げたDAN杉本さん
以前は パソコン通信<NIFTY-Serve>FYAMAPフォーラム、 FYAMAP作製のCDROMでしか全部は手に入らな かったが、現在は作者の ページや、 フリーソフト集CDROMやそのミラーサイトなどでも入手できる。 250mメッシュの場合、 全国で100MBくらいある。

 ちなみにパソコン通信<NIFTY-Serve>FYAMAPフォーラムでは、 自作数値地図が増殖中で目が離せない。


イギリスの数値地図

 日米以外でも、各国で数値地図が作られている。比較的有名なのが イギリス の数値地図。なのですが、まだ調査中。
とりあえず、タダではないようです。

オーストラリア 有料

カナダ 有料

スイス 有料

  250mメッシュデータについては日本語ページもある
  スイスのデータについては、岩松哲さんのページが詳しい。バイエルン州の数値地図の情報もある

関連リンク

市販データ:Mountain High Maps
別にお奨めするわけではありません。広告などで著作権を気にせず地形データを使いたい 企業の方向けかも。
その他

火星の数値モデル

 NASAでは、 火星の数値地図をCD-ROMで 頒布している
 Digital Topographic Mapという名前のデータが数値地形モデル(1/64゚メッシュ〜解像度約1km)。
 数値地形モデルは、CD-ROMのVol.7のみを購入すれば入手できる。日本からだと送料 込み$50くらい。 VISAなどのカードの番号を別途FAXで送付して、3−4ヶ月ほどで、送られてくる。
 なお、VISTAPRO  CD-ROM版に添付されている火星のデータは、解像度が、ほぼ同じ。 データとしての扱い易さも圧倒的にVISTAPROの方が上なので、NASAからの購入はお奨めしません。


金星の数値モデル

金星のトポ・マップ 現在手にはいる数値地形データは 約5kmメッシュ のもののみのようだ。とはいえ、火星と同様、いずれ使いやすくなったデータがサードパーティから出版されることでしょう。



その他

Digital Elevation Data Catalogue


データを自作する

準備中


(Aug. 18, 1999)

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1995-1999, 眞田則明