地形レンダリングソフト の紹介

Vista PRO 3.0
 元々はVirtual Reality Laboratories(San Luis Obispo)が開発した安価な 地形レンダリングソフト。現在は 米国のRom Techが販売している。  元々はAmiga版で、現在はWindows,Mac,PC版がある。
 日本語版は エー・アイ・ソフト から発売されている。
 このソフトの特長は大量のデータが揃っていること。USGSのデータが、 まだフォーマットもはっきりしていなかった時代からデータを揃えており、量と価格の安さにおいて他を圧倒している。 ただし、ソフトの使い勝手がもうひとつ、という問題点も指摘されている。
 最新版は、米国ではVer4.0(Windows95/NT)、日本ではVer.2.0であるが、 おそらくは同じバージョンを元にしている。
Bryce4 (KPT Bryce/Bryce 2/Bryce 3D)
 Metacriations(Carpinteria、写真)から発売されているコンシューマ向け高機能 レンダリングソフト。 最初のバージョンはHSCソフトウェア(Metatoolsを経て現社名)から発売されたKPT Bryceだったと記憶している。 Bryce2になってWindows版も発売されたが、元々はMac用であった。 以前からプロが使っているのを見かける率が高い印象がある。幻想的な風景に特に力を発揮する とされているが、Bryceという名前がユタ州のBryce Canyonに由来することに表れているように、 地形描写力もなかなかのもの。最新バージョンはBryce4。 ホームページあり。

 なお、Metacreationsのソフトウェア部門の支柱であったKai Krauseは1999年に同社を 退社すると発言した。地元紙のインタビュー記事によれば、ウェブツールへの特化を推進したい会社 との方針の齟齬による訣別であるらしい。


Natural Scene Designer (Scenery Animator)
 Mac用。Natural Graphics社の製品。
 難点は値段が高いこと。一方、使い易くて、手軽に画像を 作れるとも言われているようだ。 透明感のあるクオリティの高い画像を誰にでも作ることができるのが魅力。
以前 日本版代理店だったフォーカルポイントのホームページはここ
CH System/カシミール
 上記のソフトが日本に紹介されるよりも前に、世界第一線級のレンダリングソフトを 一人で自作しちゃった日本人がいたのだから日本もまだまだ大丈夫かも。 と感動したのがCH Systemというソフト。実は PC-98用なので、筆者は本格的にいぢったことがないのだが...。

 さて、スタート地点こそ可視マップ作製ソフトだったが、現在では完全に CHSystemの後継ソフトとなっているのが同じ作者のフリーソフト「カシミール」。 現在も順調にバージョンアップを重ねており、最強の 地図/風景描画ソフトとなりつつある。詳細は、作者である DAN杉本さんのwwwページにて。


Map Brothers
 平面座標のデータをいくらきちんと処理しても、遠い山の見え方は再現できません。 地球の丸みと大気の屈折の影響で、遠景は沈み込んだり横に動いたりするからです。
 そういった状況をきちんと再現してくれる描画ソフトは今までありませんでした。 (だから MoVなんていう風景描画ソフトを自作したわけ)。 しかし、フリーソフト「カシミール」はこれを見事に 実現しました。さらにこれを発展させたのが、 1996年5月にインターリミテッドロジックから発売されたソフト 「パソコンで楽しむ3D地図 Map Brothers」です。実景の再現を考慮した世界初の市販ソフト といってよいでしょう。現在入手可能なUSGSの30秒メッシュデータをCD-ROMに詰め込んで あって、これだけでもお得用です。

World Construction Set V3
 調査中。Amiga、NT版など。
 ホームページはここ。
Animatek's WorldBuilder
 調査中。しかもDOS版らしい。18万円でミックジャパンから発売されているそうだが、 日本語版なのだろうか?。
 ホームページはここ。
Digital eXchange Engine
米国 Softsource社の、 AutoCADデータを扱うためのソフト。 地形データの3D化 もできるようです。調査中。

Intergraph's MGE Terrain Modeler
米国 INTERGRAPH社では各種業務用パッケージを出している。 Terrain Modeler自身を含めて自社専用機でしか動かないものが多いが、 このほかにも地図関係の 各種ソフトを製品化している。業務用ソフトの一例として。

そのほか
 業務用では国内ではアジア航測 などが著名でした。確かSilicon Graphics用。(1995年時点。最新情報を知りません)

数値地図ビューワ
 国土地理院の数値地図用のデータビューワソフト。 「数値地図ビューワ」は、品川地蔵さん作のMac用のソフト。  このほかに、国土地理院の数値地図専用のデータビューアには、最近市販品が増えてきている。

LAND 3D
 Windows用のフリーソフト。NIFTY-Serve のFYAMAPなどで入手できる。
 画像のマッピングが容易にできるほか、簡単なアニメーションの作成も可能。
 作者のホームページはここ
パソコン山望 数値地図対応版
 「山望」は1980年代から存在する山の展望図を描く市販ソフト。 Version 5.0から数値地図に対応した。 発売元のページあり。
Truflite
 本人からメールでリンクを要求されたので(笑)。このページも国際化 したものです(←本当か?)コメントはまだなし。
ホームページはここ

Visual Explorer
 日本では発売元の関係で VISTAPROのツール扱いだが 元々は全然別のソフト。旧版のLandscape Explorerはフリーソフト化しているので、お試しに なるのも如何? ...と思ってたらいつの間にかレジストレーションが必要になっているぞ? (1997/6)
 ホームページはここ。新版Version2のデモ版も。

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